日本のご当地グルメとは、各都道府県の気候・地形・食文化から生まれた郷土料理や名物料理のこと。北海道のジンギスカンから沖縄のソーキそばまで、47都道府県にそれぞれ「ここでしか食べられない味」があります。本記事では旅行・食べ歩き・お取り寄せで役立つ、都道府県別ご当地グルメのベスト5を地域ごとに詳しく紹介します。
ご当地グルメとは?郷土料理・名物・B級グルメの違い
ご当地グルメは、その土地の食材・調理法・歴史を持つ食べ物の総称です。旅行前に種類の違いを知っておくと、目的に合ったグルメ選びができます。
| 種類 | 特徴 | 代表例 |
|---|---|---|
| 郷土料理 | 農村・漁村の伝統的な家庭料理。数百年の歴史を持つ | 青森のせんべい汁、高知のかつおのたたき |
| 名物料理 | 観光資源として確立した、地域を代表する料理 | 福岡の博多ラーメン、大阪のたこ焼き |
| B級グルメ | 地元民が日常的に食べる、安くておいしいご当地食 | 静岡の富士宮やきそば、宇都宮の餃子 |
| ソウルフード | 地域住民が強い愛着を持つ食べ物。観光客向けではない | 沖縄のポーク卵おにぎり、北海道のザンギ |
同じ都道府県でも、市区町村単位でさらに異なるご当地グルメが存在します。たとえば広島県だけで、広島市の「お好み焼き」・尾道市の「尾道ラーメン」・三次市の「ワニ料理(鯉料理)」が並立しています。
北海道・東北地方のご当地グルメ 都道府県別ベスト5
北海道
北海道は農産物・酪農品・海産物のすべてがトップクラスで、ご当地グルメランキングで毎回全国1位に選ばれる食の聖地です。広大な土地と三方を囲む豊かな海が生み出すグルメの数は、他の都道府県の追随を許しません。
- ジンギスカン:羊肉と野菜を中央が盛り上がった専用鍋で焼く北海道の郷土料理。肉汁が溝を伝い、周囲の野菜に染み込む仕組みが特徴。生肉を焼いてからタレにつける「後づけ」と、漬け込み済みの「味つけ」の2スタイルがある。
- スープカレー:札幌発祥の、さらさらとしたスパイシーなスープカレー。ルウカレーとは別物で、素揚げにした大きな野菜・肉をスープに浸けながら食べる。20種以上のスパイスを使う店も多い。
- 海鮮丼(三色丼・うに丼):函館・小樽・釧路の市場・朝市で食べる本場の海鮮丼。ウニ・イクラ・カニが揃う三色丼は北海道旅行のハイライトとして定番。産地の新鮮さは都市のものと別格。
- 豚丼(帯広):帯広市発祥の炭火焼き豚丼。甘辛い醤油タレで焼いた十勝産豚肉をご飯にのせる。十勝の豚肉質の高さが味の決め手で、帯広市内に専門店が集中する。
- 味噌ラーメン(札幌):鶏がらと味噌のこってりしたスープに縮れ麺と炒め野菜を合わせる札幌スタイル。寒冷地・北海道の気候に適した濃厚な一杯で、すすきの周辺の専門店が本場。
青森県
本州最北端の青森県は、日本海・太平洋・陸奥湾の3つの海と豊かな山間部を持つ食材の宝庫です。保存食文化と新鮮な海の幸が組み合わさった個性的なご当地グルメが揃います。
- 大間マグロ丼:「黒いダイヤ」と呼ばれる最高級の本マグロが水揚げされる大間町の名物。年間漁獲量が限られ、産地でしか食べられない希少な一品。大間港近くの食堂で提供される。
- せんべい汁:江戸時代に誕生した南部八戸地方の伝統料理。煮崩れしにくい「おつゆせんべい」を肉・野菜と一緒に鍋で煮込む。B-1グランプリの殿堂入り食品でもある。
- 十和田バラ焼き:牛バラ肉と大量の玉ねぎを甘辛い醤油タレで鉄板焼きにする十和田市発祥のB級グルメ。ご飯が止まらないボリュームと旨みで、地元居酒屋の定番メニュー。
- 生姜味噌おでん:青森市内の屋台文化を代表するおでん。辛みのある生姜味噌を具材に直接塗って食べる独特のスタイルが青森ならではの食べ方。
- 貝焼き味噌:ホタテの大きな貝殻を鍋代わりに使う津軽地方の郷土料理。卵と味噌を合わせてホタテの旨みで仕上げる、家庭で作り続けられてきた一品。
岩手県
盛岡市は「三大麺(わんこそば・冷麺・じゃじゃ麺)」が揃う全国唯一の麺のまちとして知られています。盛岡だけで麺料理の旅が完結する、麺好きの聖地です。
- わんこそば:一口分のそばを小さなお椀に次々と投入し続ける花巻・盛岡の名物体験型料理。何杯食べられるか競う食べ方が有名で、100杯以上を達成する挑戦者も多い。
- 盛岡冷麺:朝鮮半島にルーツを持つ、コシの強い弾力のある麺料理。でんぷんを使った独特の麺と、ピリ辛のスープの組み合わせはクセになる味。焼き肉の締めとして定番。
- 盛岡じゃじゃ麺:平打ち麺に肉味噌・きゅうり・生姜をのせる中国のジャージャー麺が原型のご当地麺。食べ終えたら生卵を加えてスープを足す「チータンタン」が盛岡流の楽しみ方。
- 前沢牛:岩手県奥州市前沢区産の黒毛和牛ブランド。きめ細かい霜降りと甘みのある脂肪が特徴で、地元の焼き肉店でしか食べられない希少部位もある。
- 南部せんべい:小麦粉と塩だけで作るシンプルな焼きせんべいで、岩手・青森南部地方の伝統菓子。ごま・落花生・クルミなどのバリエーションがあり、そのまま食べるほかせんべい汁の食材にもなる。
宮城県
仙台市を中心とする宮城県は、牛タン・ずんだ・松島の牡蠣など全国区の名物が集中する東北最大の食の中心地です。
- 仙台牛タン:牛の舌肉を厚切りにして塩や味噌タレで焼く仙台発祥の料理。テールスープとむぎご飯がセットの定食スタイルが標準で、国分町・仙台駅周辺に専門店が集まる。
- はらこ飯:秋鮭の煮汁で炊いたご飯の上に、ほぐした鮭とイクラをのせる亘理町の郷土料理。9〜11月の秋限定で食べられる季節のご当地グルメ。
- ずんだ餅:枝豆をすりつぶして砂糖・塩で味付けした「ずんだ餡」を餅にかけた東北の代表的な郷土菓子。仙台駅周辺の土産店・カフェで通年販売されている。
- 松島の牡蠣:日本三景・松島の海で育てる牡蠣は身が大きくクリーミーなのが特徴。生牡蠣・焼き牡蠣・牡蠣フライを松島周辺の食堂や海岸の屋台で食べられる。旬は11〜3月。
- 仙台麩(油麩):植物油で揚げた長い麩を使う宮城・登米地方の食材。味噌汁・煮物・揚げ出しなどに使い、精進料理文化から生まれた独自の食材として全国でも珍しい。
秋田県
秋田県は米と山の食材を活かした保存食文化が発達しており、稲作文化を基盤にした郷土料理が豊富です。
- きりたんぽ鍋:ご飯を棒に巻いて焼いた「きりたんぽ」を比内地鶏のだしで煮込む秋田を代表する郷土鍋料理。本場では比内地鶏・セリ・舞茸を使うことが絶対条件とされる。
- 稲庭うどん:秋田県稲庭地区で400年以上作り続けられる手延べの干しうどん。細くなめらかなツルっとした食感が特徴で、三大うどんのひとつに数えられる。
- しょっつる鍋:ハタハタを塩漬け発酵させた魚醤「しょっつる」をだしに使う鍋料理。独特の旨みと風味が特徴で、秋田の食文化を象徴する発酵食品料理。
- 比内地鶏料理:日本三大地鶏のひとつ・比内地鶏を使った焼き鳥・水炊き・親子丼など。歯ごたえのある肉質と濃い旨みが特徴で、比内地鶏の名前を冠した専門店が秋田市内にある。
- ババヘラアイス:道路脇の露店でおばちゃん(ババ)がヘラで盛りつけるシャーベット状のアイスクリーム。イチゴとバナナの2色でバラの花形に盛るスタイルが秋田固有の文化。
関東地方のご当地グルメ 都道府県別ベスト5
東京都
東京は江戸時代から続く「江戸食文化」と近現代の食の革新が混在し、ご当地グルメの発祥地が多い都市です。意外と知られていない下町グルメが今も残っています。
- 深川丼・深川めし:アサリと野菜のみそ汁をご飯にかける「ぶっかけ」スタイルが深川めし、炊き込んだスタイルが深川丼。江戸時代の漁師飯が起源で、門前仲町・清澄白河周辺の食堂で今も食べられる。
- もんじゃ焼き:小麦粉を水で薄く溶いた生地を熱した鉄板に広げ、へらで少しずつ食べる月島の下町グルメ。お好み焼きより水分が多く、独特のおこげが醍醐味。月島に専門店が60軒以上ある。
- 江戸前寿司:握り寿司の発祥が江戸(現東京)。酢で〆た魚・漬けマグロ・蒸し海老など保存加工したネタを使う技法が「江戸前」の本来のスタイル。現在も東京の高級寿司店がその技を継承する。
- 東京ラーメン(醤油):鶏がらと醤油のすっきりしたスープに細ストレート麺を合わせる東京スタイル。荻窪・中野・神田で各地のスタイルが生まれ、日本のラーメン文化の原点ともいえる。
- どじょう料理(浅草):江戸時代から続く浅草の郷土料理。どじょう鍋・柳川鍋の2スタイルで、浅草「飯田屋」「駒形どぜう」など江戸時代創業の料亭が今も提供している。
栃木県
宇都宮餃子の知名度が飛び抜けているが、栃木県には江戸時代の信仰文化から生まれた日光グルメなど、深みのあるご当地グルメが揃っています。
- 宇都宮餃子:浜松と「餃子消費量日本一」を争う宇都宮の名物。薄皮でパリッとした焼き餃子スタイルが主流で、市内に200軒以上の専門店がある。野菜多めのさっぱりした餡が特徴。
- 日光湯葉:日光の精進料理文化から発展した湯葉料理。生湯葉・引き上げ湯葉・揚げ湯葉など多様なスタイルで、日光東照宮周辺の料亭・食堂でランチメニューとして人気。
- しもつかれ:鮭の頭・大根・豆・油揚げを酒粕で煮込む栃木の冬の伝統郷土料理。2月の初午(はつうま)の日に作る風習があり、見た目は素朴だが深みのある旨みが特徴。
- 佐野ラーメン:青竹を使った手打ちの平打ち麺と、透き通った醤油スープが特徴の佐野市名物。麺のもちもちした食感が最大の魅力で、佐野市内に100軒以上の専門店がある。
- レモン牛乳:栃木県限定販売のレモン風味の甘い牛乳飲料。実際のレモン果汁は入っておらず、独自のレモン香料で作る栃木固有のソウルドリンク。県外からわざわざ買いに来るファンがいる。
神奈川県
横浜・鎌倉・横須賀・小田原と、市ごとに全く異なるご当地グルメ文化を持つ多様な県です。
- 崎陽軒のシウマイ:1928年から横浜で作り続けられる冷めても美味しいシウマイ。ホタテの旨みを活かした独自のレシピで、横浜駅・新幹線のホームでも買える神奈川を代表する名物。
- 横須賀海軍カレー:明治時代に日本海軍が兵士の栄養補給のために作ったカレーが起源。横須賀市内の複数のレストランが「海軍のレシピ」を再現して提供しており、サラダ・牛乳がセットのスタイルが定番。
- 鎌倉野菜料理:鎌倉市内の農家が育てる40種以上の伝統野菜「鎌倉野菜」を使う料理全般。鎌倉市内のカフェ・レストランが地産地消のランチとして提供し、食べ歩き目的の訪問者も多い。
- サンマーメン:炒めた野菜にとろみをつけた餡をラーメンにかける横浜発祥のご当地ラーメン。中華街の賄い料理から生まれたといわれ、神奈川県内の中華料理店・ラーメン店に今も存在する。
- 小田原かまぼこ:相模湾・駿河湾の新鮮な白身魚を使った小田原の蒲鉾は、全国のかまぼこ産地の中でも最高級品として知られる。小田原城周辺の製造直売店で試食・購入が可能。
中部・北陸地方のご当地グルメ 都道府県別ベスト5
愛知県(名古屋飯)
「名古屋飯」は全国唯一の独立した食文化圏を形成しており、八丁味噌を基盤とした濃厚な味付けが愛知県の料理の根幹を成しています。朝食から夜まで、他県には存在しない料理が揃います。
- ひつまぶし:細かく刻んだ蒲焼きうなぎをご飯に混ぜ込む名古屋を代表するうなぎ料理。「そのまま食べる」「薬味と食べる」「お茶漬けにする」3つの食べ方で楽しむスタイルが最大の特徴。
- 味噌カツ:八丁味噌ベースの甘辛い赤味噌だれをとんかつにかける名古屋の名物。衣のサクサク感と濃厚な赤味噌だれのコントラストが中毒性を生み出す。矢場町「矢場とん」が最も有名な店。
- きしめん:幅広で薄い平たい麺が特徴の愛知県発祥のうどん。つるっとなめらかな食感が持ち味で、名古屋駅新幹線ホームの立ち食いきしめんは全国的に有名。かつお節と油揚げのシンプルなトッピングが標準。
- 手羽先(名古屋):鶏の手羽先を甘辛タレで絡め、大量の胡椒を振る名古屋スタイルの名物料理。「風来坊」と「世界の山ちゃん」がそれぞれ独自のタレを持ち、名古屋の居酒屋文化の象徴として定着している。
- 小倉トースト:バタートーストにあんこをのせる名古屋の喫茶文化を代表するモーニングメニュー。朝に喫茶店に長時間滞在する「名古屋の喫茶文化」を体験できる、観光客が驚く名古屋固有の食習慣。
静岡県
静岡県は日本一の富士山を持つと同時に、B-1グランプリ殿堂入りの富士宮やきそばをはじめ、独自のご当地グルメ密度が高い食の県です。駿河湾の豊富な海産物も見逃せません。
- 富士宮やきそば:コシの強い特製蒸し麺・豚の背脂を揚げた「肉かす」・イワシの削り粉「だし粉」の3点セットが他のやきそばとの最大の違い。B-1グランプリで殿堂入りを果たした全国区のB級グルメ。
- 浜松餃子:円形に並べた餃子の中央に「茹でもやし」を盛るスタイルが浜松流。キャベツ多めの餡はさっぱりしており、宇都宮と毎年「餃子消費量日本一」の座を争う。
- 桜えびのかき揚げ:駿河湾の由比・蒲原地区でしか水揚げされない桜えびを使うかき揚げ。生・釜揚げ・乾燥の3種類の桜えびを由比漁港近くの専門店で食べられる。旬は春(4〜6月)と秋(10〜12月)。
- 静岡おでん:牛すじだしの黒いスープで煮込む静岡市街地のご当地おでん。黒はんぺん・串打ちの具材が特徴で、食べるときに「だし粉と青のり」をかけるのが静岡流。駄菓子屋・屋台で食べるのが正しいスタイル。
- うなぎ(浜名湖):日本のうなぎ養殖発祥地・浜名湖のうなぎは100年以上の養殖の歴史を持つ。浜松市・湖西市のうなぎ専門店で食べる蒲焼きは旅行者の定番目的地で、関東風と関西風の両スタイルがある。
長野県
長野県は日本一多くの8000メートル峰に囲まれた山岳県で、山の食材・保存食・発酵食品を活かした個性的なご当地グルメが発展しています。
- 信州そば:標高の高い冷涼な気候が良質なそばの栽培に適しており、戸隠・木曽・松本など各地に個性の異なるそば文化がある。特に「戸隠そば」は平たく盛り付ける「ぼっち盛り」のスタイルが有名。
- おやき:小麦粉・そば粉の生地で野菜・豆・野沢菜などの餡を包み蒸した信州の郷土菓子・食事。北信州の農村で保存食として作られてきた文化から生まれ、長野駅・善光寺門前でも買える。
- 山賊焼き:松本・塩尻地方発祥の大きな鶏もも肉に醤油・にんにくで下味をつけ揚げたご当地から揚げ。「山賊のように豪快に食べる」という由来があり、地元の定食店・居酒屋の定番。
- 馬刺し:長野県は全国有数の馬肉消費地で、生の馬肉を薄くスライスしてにんにく醤油で食べる馬刺しが郷土料理として定着している。脂肪分が少なく上品な甘みがある。
- 野沢菜漬け:長野県野沢温泉村が発祥の大型のカブの葉を使った漬物。シャキシャキの食感と程よい塩味が特徴で、信州土産の定番。野沢温泉の「外湯」で野沢菜を洗う「菜洗い」が冬の風物詩。
新潟県
新潟県は「米どころ・酒どころ」として有名ですが、独自の麺文化と日本海の海産物も見逃せないご当地グルメの宝庫です。
- へぎそば:「布海苔(ふのり)」という海藻をつなぎに使う独特のそば。小千谷・十日町地方で生まれ、滑らかで独自の弾力を持つ。へぎ(板状の器)に盛る美しい盛り付けも特徴のひとつ。
- タレかつ丼:甘辛い醤油ダレをくぐらせた薄いかつを白いご飯にのせる新潟市発祥のかつ丼。卵でとじない点が最大の特徴で、新潟ではかつ丼といえばこのスタイルを指す。
- のっぺ:里芋・れんこん・にんじん・きのこ・鮭などを醤油と酒で煮る新潟の郷土煮物料理。温かくても冷たくても食べられ、冠婚葬祭に欠かせない新潟の家庭料理の代表。
- 笹だんご:よもぎを練り込んだ餅生地で粒あんを包み、笹の葉で巻いた新潟の郷土菓子。端午の節句の供物として作られてきた文化があり、駅や道の駅で土産として広く販売されている。
- 村上牛:新潟県村上市産の黒毛和牛ブランド。村上市では古くから牛の肥育文化があり、きめ細かい霜降りと甘みが特徴。村上市内の精肉店・焼き肉店でのみ食べられる希少なご当地食材。
近畿地方のご当地グルメ 都道府県別ベスト5
大阪府
「食いだおれの街」と呼ばれる大阪は、たこ焼き・お好み焼きをはじめとする粉もん文化の発信地であり、庶民の食文化が最も発展した都市のひとつです。
- たこ焼き:昭和初期に大阪で生まれた粉もん文化の象徴。外カリッ・中トロの理想的なたこ焼きにソース・マヨネーズ・かつお節・青のりをかけるスタイルが大阪の標準。道頓堀・新世界周辺に人気店が集中する。
- 大阪風お好み焼き:具材を生地に混ぜ込んで焼く「関西スタイル」。ふんわりもちっとした食感が特徴で、広島スタイルとは製法が全く異なる。キャベツを大量に使い、豚肉・イカ・エビなどをトッピングするのが定番。
- 串かつ(新世界):豚肉・野菜・海鮮を薄衣で揚げた串を、共用の濃厚ソースにつけて食べる大阪下町のソウルフード。「二度づけ禁止」のルールが全国的に有名。新世界・難波に専門店が集中する。
- かすうどん:牛の腸(ホルモン)を揚げた「油かす」をうどんに入れる大阪東部・河内地方のソウルフード。油かすの強い旨みとコクがスープに溶け込み、一般的なうどんとは別次元の味わい。
- 箱寿司(大阪寿司):木の型枠に酢飯と具材を詰めて押した「押し寿司」が大阪寿司の基本形。江戸前握り寿司とは別の関西寿司文化で、鯖・穴子・海老を使った種類が多い。今も老舗の寿司店で提供されている。
京都府
京都の食文化は1200年の都の歴史と仏教の精進料理文化が融合したもので、素材の旨みを最大限に引き出す「引き算の料理」が特徴です。
- 京懐石:四季に合わせた盛り付けと素材本来の旨みを活かす上品な多品料理。目で楽しみ舌で味わう体験型の高級料理として世界に知られ、南禅寺・嵐山周辺の料亭で本格的な懐石を食べられる。
- 湯豆腐:南禅寺周辺の料亭・食堂が提供する京都の冬の定番料理。軟水の京都の水で作った豆腐は絹のようになめらかで、昆布だしと醤油の薄いタレで食べるシンプルさが京都の食哲学を体現している。
- にしん蕎麦:甘辛く炊いた身欠きにしんを蕎麦の上にのせる京都の名物料理。明治時代に京都の蕎麦店が考案した比較的新しい郷土料理で、錦小路・四条周辺の蕎麦店で現在も提供される。
- 京野菜料理:賀茂なす・万願寺とうがらし・聖護院かぶら・金時にんじんなど、京都固有の伝統野菜を使った料理。野菜の甘みと旨みを活かす調理法が特徴で、錦市場や市内の食堂で食材・料理ともに購入可能。
- 生八つ橋:ニッキ(シナモン)風味の薄い生地でこし餡・抹茶餡などを包む京都の定番土産菓子。「おたべ」「聖護院八ッ橋」などのブランドがあり、食べ歩きスイーツとしても人気が高い。
兵庫県
神戸牛・明石焼き・播州そうめんなど、高級食材から庶民の味まで幅広いご当地グルメを持つ兵庫県。神戸の港町文化も独自の食文化を生み出しています。
- 神戸牛:日本が世界に誇る最高級黒毛和牛ブランド。但馬地方で育てた牛の中でも厳しい基準を満たしたものだけが「神戸牛」を名乗れる。神戸市内の鉄板焼きレストランで食べるのが最高の体験。
- 明石焼き(玉子焼き):卵を大量に使ったふわふわ生地にタコを入れて焼き、だし汁につけて食べる明石市の郷土料理。たこ焼きの原型ともいわれ、地元では「玉子焼き」と呼ぶ。ソースはつけず、だし汁のみが本場のスタイル。
- そばめし:神戸・長田区発祥のB級グルメ。焼きそばとご飯を鉄板で混ぜて炒める料理で、長田の工場労働者の食事文化から生まれた。B-1グランプリへの出場で全国的に知名度が上がった。
- イカナゴのくぎ煮:春に解禁されるイカナゴ(コウナゴ)の稚魚を醤油・砂糖・みりんで甘辛く煮る兵庫県阪神間のソウルフード。形が錆びた釘に似ることから「くぎ煮」と呼ばれ、春の風物詩として各家庭で毎年作られる。
- 但馬牛:神戸牛・松阪牛・近江牛の母牛となる但馬地方の黒毛和牛。城崎温泉・豊岡周辺の旅館・食堂で但馬牛の但馬焼き・すき焼きを食べられる。神戸牛より入手しやすく価格も比較的手頃。
中国・四国地方のご当地グルメ 都道府県別ベスト5
広島県
広島県は日本一の牡蠣産地であると同時に、独自の広島お好み焼き文化と尾道・宮島など市ごとに異なるご当地グルメを持つ食の多様な県です。
- 広島風お好み焼き:生地の上にキャベツ・豚肉・そば(または中華麺)・卵を重ねて焼く「重ね焼き」スタイル。大阪スタイルとは製法が根本から異なる別の料理で、市内の「お好み村」に多くの専門店が集まる。
- 牡蠣料理:日本の牡蠣生産量の約60%を占める最大の産地・広島の牡蠣は、生牡蠣・焼き牡蠣・牡蠣フライ・牡蠣の土手鍋など多彩なスタイルで楽しめる。旬は11〜3月で、広島湾沿いの飲食店で産地直送の鮮度を体験できる。
- 尾道ラーメン:鶏がらと小魚の和風醤油スープに背脂を浮かべる尾道市のご当地ラーメン。平打ちちぢれ麺がスープをよく吸い込む。尾道駅周辺の専門店でしか食べられないラーメンで、観光客の目的のひとつになっている。
- あなご飯(宮島・宮島口):宮島・宮島口で100年以上食べられ続けている名物料理。穴子を甘辛いタレで煮てご飯にのせたシンプルな一品で、宮島観光のランチとして「うえの」などの老舗が有名。
- 汁なし担々麺:スープのない混ぜ麺スタイルの担々麺が広島で独自発展した料理。ラー油・花椒(ホアジャオ)・肉みそを麺に絡めて食べる辛くてクセになる味は、広島市内の専門店で食べられる。
高知県
高知県はカツオ消費量全国1位を誇り、太平洋の新鮮な魚と四万十川・仁淀川の清流食材が豊富な、魚好きにとっての理想郷です。
- かつおのたたき:高知を代表する郷土料理。3枚おろしにしたカツオを藁の直火で素早く炙り、塩または醤油タレと薬味(にんにく・みょうが・しょうが)で食べる。高知の漁師が船上で作り始めた料理が原点といわれる。
- 鰹の塩たたき:タレではなく粗塩とにんにくスライスだけで食べる高知流のたたきスタイル。塩の旨みがカツオの脂と合わさる「素材そのまま」の味は、地元民が最も好むスタイルとして知られる。
- 皿鉢料理(さわちりょうり):大皿に刺身・煮物・酢の物・甘いものなどをすべて盛り合わせる高知の伝統的な宴会料理。高知の「おきゃく(宴会)」文化の象徴で、鰹のたたきが必ず皿の中心に置かれる。
- 四万十川の天然青のり天ぷら:日本有数の清流・四万十川で育つ天然青のりを使った天ぷら。養殖品と全く異なる豊かな磯の香りと風味が特徴で、四万十市内の食堂や道の駅で提供される。
- ウツボ料理:見た目は怖いが味は絶品の高知固有のご当地食材。タタキ・唐揚げ・鍋などで食べるウツボ料理は高知市内の居酒屋でしか食べられない珍しい体験。コラーゲンが豊富で地元女性にも人気がある。
九州・沖縄地方のご当地グルメ 都道府県別ベスト5
福岡県
博多ラーメン・もつ鍋・明太子・ゴマサバと、全国区の名物が最も多い九州最大の食の都市が福岡です。屋台文化が今も残り、夜の中洲・天神では100軒近い屋台が並びます。
- 博多ラーメン:豚骨を長時間煮込んだ白濁した濃厚スープに、極細ストレート麺を合わせる博多の名物ラーメン。「替え玉(麺の追加注文)」文化も博多発祥で、「長浜ナンバーワン」「一蘭」「一風堂」が全国展開の代表店。
- もつ鍋:新鮮な牛ホルモン・ニラ・キャベツを醤油または味噌ベースのスープで煮込む福岡発祥の鍋料理。コラーゲンが豊富でスープまで完食したくなる旨みがある。福岡市内の専門店では〆のちゃんぽん麺・雑炊を楽しめる。
- 水炊き:鶏ガラと鶏肉を水から煮出し、透明な出汁で具材を食べる福岡の伝統鍋料理。まずスープだけを飲み、次に具材を楽しみ、最後に雑炊または麺で締める3段階の食べ方が博多流。
- 明太子料理:辛子明太子は福岡・博多が発祥地で、現地では「そのまま食べる」だけでなく、明太子パスタ・明太子茶漬け・明太子天ぷら・明太子バゲットなど多彩なアレンジで楽しむ。産地の鮮度は通販品とは別格。
- ゴマサバ:新鮮なサバを醤油・ごま・みりん・ごま油・ごまで和える博多の居酒屋定番料理。漁港に近い福岡だからこそ食べられる鮮度ありきの一品で、東京などの都市では再現できない本場の旨みがある。
長崎県
江戸時代に日本で唯一海外との貿易が許されていた出島(長崎)は、中国・オランダ・ポルトガルの食文化が混合した「ちゃんぽん文化」を生み出しました。
- 長崎ちゃんぽん:豚骨・鶏ガラのスープに、豚肉・海鮮・野菜を炒めてスープで煮込み、専用の麺を加えるボリュームたっぷりの料理。「四海楼」が明治時代に考案した料理が起源で、長崎発祥として全国に広まった。
- 皿うどん:ちゃんぽんの具を揚げた細麺または太麺にかけた長崎のご当地料理。具のとろみと揚げ麺のパリパリ食感の組み合わせが特徴で、ウスターソースをかけて食べるのが長崎流。
- トルコライス:ピラフ・とんかつ・スパゲッティが1つの皿に盛られた長崎洋食の代名詞。名前の由来は諸説あるが、3種類の料理がひとつの皿に収まる「混合文化」の長崎らしさを表すご当地グルメ。
- 角煮まん(長崎中華街):長崎中華街で生まれた、厚切りの豚の角煮を蒸しパンに挟んだご当地グルメ。長崎中華街の食べ歩き定番で、「岩崎本舗」が特に有名。
- カステラ:ポルトガルから伝わった菓子が長崎で独自発展した和菓子の一種。しっとりした食感と上品な甘みが特徴で、「福砂屋」「文明堂」「松翁軒」など老舗の長崎カステラは別格の品質を誇る。
鹿児島県
黒豚・黒牛・黒糖・黒酢と「黒」のつく食材が多い鹿児島は、琉球王国との文化的な交流もあり、九州南端独自の食文化を持っています。
- 黒豚料理(しゃぶしゃぶ・とんかつ):バークシャー種の「鹿児島黒豚」はきめ細かい霜降りと甘みある脂が特徴。黒豚しゃぶしゃぶ・黒豚とんかつが鹿児島の定番で、市内の専門店で産地直送の質を体験できる。
- 鶏刺し:新鮮な鶏の刺身を醤油・にんにく・生姜で食べる鹿児島固有のご当地料理。本州では食べられる店がほとんどなく、鹿児島市内の居酒屋でしか体験できない本場のソウルフード。
- さつま揚げ(つけ揚げ):魚のすり身に豆腐・野菜を混ぜて揚げた鹿児島の伝統食品。全国で「さつま揚げ」として知られるが、地元では「つけ揚げ」と呼ぶ。市内の魚屋・食堂で揚げたての本場品を試食できる。
- 黒酢料理:福山町(霧島市)産の壺酢(黒酢)は国内最大の生産地。黒酢スープ・黒酢酢豚など黒酢を使った料理が市内に多く、健康食としても国内外から注目されている。
- 鹿児島ラーメン:豚骨に鶏ガラ・野菜を合わせた優しくまろやかなスープが特徴のご当地ラーメン。博多ラーメンより濁りが少なく、甘みのある鹿児島固有のスタイル。地元では「のり・ゆで卵・キャベツ」のトッピングが定番。
沖縄県
沖縄料理は1879年まで独立した琉球王国として存在していた歴史から、中国・東南アジア・日本本土の食文化が混合した「琉球料理」として独自発展しています。豚肉を「鳴き声以外全部食べる」といわれるほど徹底活用する食文化が根本にあります。
- ソーキそば(沖縄そば):豚の骨付きスペアリブ(ソーキ)をのせた沖縄独自の麺料理。小麦粉100%の麺と豚骨・かつおだしのスープが特徴で、日本本土の「そば(そば粉使用)」とは全く別物。沖縄県内のどの市町村にもそば専門店がある。
- ゴーヤーチャンプルー:苦瓜・豆腐・豚肉・卵を炒め合わせる沖縄の家庭料理の代表格。「チャンプルー」とは沖縄語で「混ぜこぜ」を意味し、豆腐チャンプルー・フーチャンプルーなど多様なバリエーションがある。
- ラフテー:豚の三枚肉(バラ肉)を泡盛・醤油・砂糖でじっくり数時間煮込む琉球料理の代表的な煮物。箸で切れるほど柔らかく、コラーゲンが豊富。沖縄の飲食店でそのまま食べる、またはそば・ご飯に合わせるスタイルが一般的。
- 海ぶどう:沖縄・宮古島周辺で養殖されるプチプチとした独特の食感を持つ海藻。三杯酢・ポン酢をかけてそのまま食べる。那覇の牧志市場周辺の食堂でサラダ感覚で食べられ、沖縄でしか出会えない食体験として人気が高い。
- ポーク卵おにぎり:スパムなどのランチョンミートと卵焼きをのり巻きにした沖縄コンビニ・弁当店のソウルフード。戦後のアメリカ文化の影響を受けた沖縄固有の食文化を体現した一品で、那覇市の「ポーたま」が行列のできる専門店として有名。
全国ご当地グルメ 都道府県別 早見一覧表
旅行計画・食べ歩きの前に確認できる、主要都道府県のご当地グルメ早見一覧表です。
| 都道府県 | ベスト5 ご当地グルメ |
|---|---|
| 北海道 | ジンギスカン・スープカレー・海鮮丼・豚丼(帯広)・味噌ラーメン(札幌) |
| 青森県 | 大間マグロ丼・せんべい汁・十和田バラ焼き・生姜味噌おでん・貝焼き味噌 |
| 岩手県 | わんこそば・盛岡冷麺・じゃじゃ麺・前沢牛・南部せんべい |
| 宮城県 | 仙台牛タン・はらこ飯・ずんだ餅・松島の牡蠣・仙台麩(油麩) |
| 秋田県 | きりたんぽ鍋・稲庭うどん・しょっつる鍋・比内地鶏料理・ババヘラアイス |
| 山形県 | 芋煮・冷たい肉そば・だし(山形の郷土料理)・玉こんにゃく・山形牛 |
| 東京都 | 深川丼・もんじゃ焼き・江戸前寿司・東京醤油ラーメン・どじょう料理 |
| 神奈川県 | 崎陽軒のシウマイ・横須賀海軍カレー・鎌倉野菜料理・サンマーメン・小田原かまぼこ |
| 栃木県 | 宇都宮餃子・日光湯葉・しもつかれ・佐野ラーメン・レモン牛乳 |
| 愛知県 | ひつまぶし・味噌カツ・きしめん・手羽先・小倉トースト |
| 静岡県 | 富士宮やきそば・浜松餃子・桜えびのかき揚げ・静岡おでん・浜名湖うなぎ |
| 長野県 | 信州そば・おやき・山賊焼き・馬刺し・野沢菜漬け |
| 新潟県 | へぎそば・タレかつ丼・のっぺ・笹だんご・村上牛 |
| 大阪府 | たこ焼き・お好み焼き(関西スタイル)・串かつ・かすうどん・箱寿司 |
| 京都府 | 京懐石・湯豆腐・にしん蕎麦・京野菜料理・生八つ橋 |
| 兵庫県 | 神戸牛・明石焼き・そばめし・イカナゴのくぎ煮・但馬牛 |
| 広島県 | 広島風お好み焼き・牡蠣料理・尾道ラーメン・あなご飯・汁なし担々麺 |
| 高知県 | かつおのたたき・塩たたき・皿鉢料理・青のり天ぷら・ウツボ料理 |
| 福岡県 | 博多ラーメン・もつ鍋・水炊き・明太子料理・ゴマサバ |
| 長崎県 | 長崎ちゃんぽん・皿うどん・トルコライス・角煮まん・カステラ |
| 鹿児島県 | 黒豚料理・鶏刺し・さつま揚げ・黒酢料理・鹿児島ラーメン |
| 沖縄県 | ソーキそば・ゴーヤーチャンプルー・ラフテー・海ぶどう・ポーク卵おにぎり |
ご当地グルメを旅行の目的地にする3つのコツ
食べたいご当地グルメを先に決めてから旅行先を選ぶと、食事の満足度が大きく上がります。
旬の時期に合わせて行先を選ぶ
ご当地グルメには旬があります。季節と目的地のミスマッチが「思ったより美味しくなかった」の最大の原因です。
| 季節 | 旬のご当地グルメ | おすすめエリア |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 桜えびのかき揚げ・筍料理・イカナゴのくぎ煮 | 静岡・京都・兵庫 |
| 夏(6〜8月) | 海ぶどう・鮎料理・ゴーヤーチャンプルー・冷麺 | 沖縄・岐阜・盛岡 |
| 秋(9〜11月) | はらこ飯・松茸料理・ずわいがに初漁 | 宮城・京都・北陸 |
| 冬(12〜2月) | 牡蠣鍋・もつ鍋・きりたんぽ鍋・松葉がに | 広島・福岡・秋田・鳥取 |
「名物店」より「地元の普段使いの店」を探す
観光客向けに有名になった名物店より、地元の人が通う食堂・居酒屋・市場の方が、本場のご当地グルメを安く食べられる場合が多くあります。地元の朝市・錦市場・牧志市場・のどぐろ食堂のような市場に隣接した食堂は、食材の鮮度と価格の両方で優れています。
お取り寄せで行けない地域のご当地グルメを楽しむ
旅行が難しい時は、ふるさと納税・産地直送サイト・楽天市場などでご当地グルメをお取り寄せできます。通販で特に再現度が高いご当地グルメは、福岡の辛子明太子・秋田の稲庭うどん・北海道の海産物セット・長崎のカステラです。一方、博多の生ゴマサバ・沖縄の新鮮な海ぶどう・高知のカツオのたたきは、現地で食べるものと通販品の差が大きく、旅行して食べる価値が高い食材です。
毎日の食事に取り入れやすい時短レシピをお探しの方は、タイパ飯の時短レシピ10選も参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
gooランキングの調査(投票数314票)では、1位が北海道、2位が大阪府、3位が愛知県という結果でした。北海道は農産物・酪農品・海産物すべてが高品質で、複数のジャンルで全国区グルメを持つ唯一の道府県です。食文化の深さでは京都、独自性では沖縄も高評価を得ています。
日本三大うどんは、秋田の稲庭うどん・香川の讃岐うどん・群馬の水沢うどん(または長崎の五島うどん)の3種です。稲庭うどんは手延べの干しうどん、讃岐うどんはコシの強い茹でうどん、水沢うどんは半乾燥の透明な麺が特徴で、それぞれ製法・食感が全く異なります。
B-1グランプリの殿堂入り認定を受けた主なご当地グルメは、富士宮やきそば(静岡)・厚木シロコロ・ホルモン(神奈川)・八戸せんべい汁(青森)・甲府鳥もつ煮(山梨)です。B-1グランプリへの出場で全国的な知名度が急上昇し、それまで地元民しか知らなかったご当地グルメが観光の目的地になる事例が多数生まれました。
異なる料理です。長崎ちゃんぽんは豚骨・鶏がらスープに豚肉・海鮮・野菜を炒めて煮込んだ麺料理ですが、沖縄のそば(ソーキそば)は豚骨・かつおだしベースの全く別の料理です。沖縄では「ちゃんぽん」という言葉は一般的に使われず、「沖縄そば」または具材の名前を頭につけて「ソーキそば」と呼ぶのが標準です。
名古屋飯の最大の特徴は、愛知県東部の三河地方で生産される「八丁味噌(赤味噌)」を多用する点です。濃くて甘辛い赤味噌だれを肉料理・うどん・おでんにかけるスタイルは、全国他地域では見られない独自の文化で、「濃い・甘い・辛い」の三拍子が名古屋飯の共通語といえます。また朝に喫茶店でモーニングを食べる文化も名古屋特有の食習慣です。